革新的医療技術創出拠点では、橋渡し・臨床研究基盤を強化・充実化し、シーズ開発及び実用化を推進することを目的に、文部科学省認定の橋渡し研究支援機関が実施する「橋渡し研究プログラム」と厚生労働省承認の臨床研究中核病院が実施する「医療技術実用化総合促進事業」の両事業で一体的支援を進めています。本年度の成果報告会では、AMED第2期での成果報告に留まらず、第3期を見据えて革新的医療技術創出拠点が描く未来や革新的な研究成果の発掘・選定・育成に重要な事項等について議論を深めます。さらに本年度開始された大学発医療系スタートアップ支援プログラムやReal World Evidence創出のための取組み、橋渡し研究支援機関による支援シーズの成果等についても報告するとともに、産学官民の視点から革新的医療技術創出拠点の共進化を思索することで本邦の医療イノベーション推進に貢献します。
ポスター発表については、デジタルポスターだけでなく、全拠点からの現地発表に加え、“橋渡しコンシェルジュ“ を用意し、拠点支援利活用や研究費提案のよろず相談も受け付けます。

革新拠点等の成果や取り組みに関するポスターをweb掲載し、一部については現地発表も行います。

本成果報告会は無料で参加(コンテンツ視聴)できますが、登録が必要になります

革新的医療技術創出拠点
令和6年度成果報告会について

革新的医療技術創出拠点では、橋渡し・臨床研究基盤を強化・充実化し、シーズ開発及び実用化を推進することを目的に、文部科学省認定の橋渡し研究支援機関が実施する「橋渡し研究プログラム」と厚生労働省承認の臨床研究中核病院が実施する「医療技術実用化総合促進事業」の両事業で一体的支援を進めています。本年度の成果報告会では、AMED第2期での成果報告に留まらず、第3期を見据えて革新的医療技術創出拠点が描く未来や革新的な研究成果の発掘・選定・育成に重要な事項等について議論を深めます。
さらに本年度開始された大学発医療系スタートアップ支援プログラムやReal World Evidence創出のための取組み、橋渡し研究支援機関による支援シーズの成果等についても報告するとともに、産学官民の視点から革新的医療技術創出拠点の共進化を思索することで本邦の医療イノベーション推進に貢献します。
ポスター発表については、デジタルポスターだけでなく、全拠点からの現地発表に加え、“橋渡しコンシェルジュ“ を用意し、拠点支援利活用や研究費提案のよろず相談も受け付けます。

ご挨拶

 AMEDでは現在第2期の中期計画の5年目を迎え、来年度からは第3期が始まります。第3期におきましても橋渡し拠点におけるシーズ育成、臨床研究中核病院における臨床研究への期待は大変高いことは明らかです。本年度の成果報告会では、AMED第2期での成果報告に留まらず、第3期を見据えて革新的医療技術創出拠点が描く未来や革新的な研究成果の発掘・選定・育成に重要な事項等について議論を深めたいと考えております。
橋渡し研究支援は、文科省が2007年に開始した事業です。当時は、トランスレーショナルリサーチの意味を理解する研究者はほとんどおられず、外国での開発品を持ち込んで少数の患者で臨床研究を行うことが主流でした。治験の意義、薬事承認を得る意義も理解しない状況であったわけです。文科省、厚労省は橋渡し研究支援推進や探索的臨床試験の強化プログラムを実施し、2015年にAMEDが設立されて、革新的医療技術創出拠点プロジェクトとしてトランスレーショナルリサーチの継続拡大が図られました。これらの取組によって、医師主導治験を我が国に根付かせ、シーズ支援や人材育成にも大きく貢献してきたことは間違いありません。また臨床研究中核病院整備事業によって、質の高い臨床研究ができる体制が構築され、このことも医師主導治験の充実やアカデミア発の医薬品・医療機器の承認、企業導出に大きな役割を果たして参りました。医師主導治験の実施数や企業へのライセンスアウトの実績も着実な伸びを示しており、革新的医療技術創出拠点数も増加しています。
しかしこれで画期的な研究成果が患者さんやその家族のもとに十分届くようになったという実感はまだまだ乏しいと言わざるを得ません。いくつかの改善点が見えてきています。
我が国のアカデミアが画期的な研究成果を次々と輩出するための国からの継続的な支援が必要なことは論を待ちませんが、その成果をシーズとして育成して臨床試験に持ち込むための革新的医療技術創出拠点の改革が求められます。各拠点はそのミッションを達成するため不断の尽力をしておられますが、単独の拠点では様々なリソースが十分ではないことが次第に見えてきています。拠点がばらばらで活動するのではなく、複数機関が協力することで弱みを相補しあって大きな成果を生み出すことが重要です。その観点から、京都大学と国立がん研究センターが協力して研究成果を実用化するための治験を加速させる取組は画期的です。
もう1つは、医師主導治験や特定臨床研究に向けた動きを加速するためのスタートアップの必要性です。そのため文科省も大学発医療系スタートアップ支援プログラムを開始しました。スタートアップを設立して、トランスレーショナルリサーチを加速させることができるか、そのためのエコシステムの導入が大きな課題です。おそらくアカデミアだけの力では設立はできてもスタートアップを大きく成長させるのは極めて難しいと思います。スタートアップの発展のためにも新たな視点での産学連携が重要と考えております。
成果報告会が以上のような課題を検討、議論する場となることを願っております。

AMED シーズ開発・研究基盤プロジェクト
プログラムディレクター

金田 安史

国立大学法人大阪大学
理事・副学長

開催概要

名  称革新的医療技術創出拠点 令和6年度成果報告会
開催日時

令和7年3月4日(火)13:00-18:00〜3月5日(水)10:00-17:30

令和7年3月7日(金)〜3月26日(水)[予定]

令和7年2月25日(火)〜3月26日(水)[予定]

開催場所

大手町三井ホール Otemachi One 3階

参 加 費無料

プログラム

13:00〜
13:00〜

開会挨拶

三島 良直

日本医療研究開発機構 理事長

来賓挨拶

釜井 宏行

文部科学省 研究振興局 ライフサイエンス課 課長

飯村 康夫

厚生労働省 医政局 研究開発政策課 治験推進室 室長
13:15〜
13:15〜

革新拠点が描く未来パネルディスカッション

梅田 浩史

日本医療研究開発機構
シーズ開発・研究基盤事業部 部長 <座長>

金田 安史

大阪大学 本部 理事/副学長
シーズ開発・研究基盤プロジェクト プログラムディレクター

金倉 譲

住友病院 院長
橋渡し研究プログラム プログラムスーパーバイザー

楠岡 英雄

国立病院機構 名誉理事長
医療技術実用化総合促進事業/研究開発推進ネットワーク事業 プログラムスーパーバイザー

久保庭 均

バイオインダストリー協会 運営会議議長
大学発医療系スタートアップ支援プログラム プログラムスーパーバイザー

中西 洋一

北九州市立病院機構 機構本部 理事長
橋渡し研究支援プログラム シーズ評価委員長
臨床研究・治験推進研究事業 プログラムスーパーバイザー

釜井 宏行

文部科学省 研究振興局 ライフサイエンス課 課長

飯村 康夫

厚生労働省 医政局 研究開発政策課 治験推進室 室長
15:00〜
15:00〜

ポスター発表コアタイム
橋渡しコンシェルジュ(よろず相談受付)〈ホワイエにて開催〉

16:00〜
16:00〜

事業関連コンサルティングファームから見た革新拠点講演

稲垣 治

橋渡し研究プログラム プログラムオフィサー <座長>

渡邉 裕司

医療技術実用化総合促進事業 プログラムオフィサー <座長>

小夫 聡卓

デロイトトーマツグループ ライフサイエンス マネージングディレクター
「製販企業ニーズ調査結果からみる拠点研究シーズの期待と役割」

南雲 俊一郎

日本総合研究所 リサーチ・コンサルティング部門ヘルスケア・事業創造グループ 部長/プリンシパル
「研究支援業務を通した研究開発課題の実用化/事業化にむけて」

山口 将太

三菱総合研究所 ヘルスケア事業本部 主任研究員
「アカデミア発シーズを社会実装へ繋ぐために ― 施策連携・民間連携のご提案」
16:50〜
16:50〜

研究費獲得の“有効成分”とは?
≪ARO協議会連携企画≫講演

渡邉 裕司

医療技術実用化総合促進事業 プログラムオフィサー <座長>

塩塚 政孝

日本医療研究開発機構 シーズ開発・研究基盤事業部 拠点研究事業課 主幹,AMED-PO
「橋渡し研究費提案時のキーポイント」

小川 靖

名古屋大学医学部附属病院 先端医療開発部 講師
「拠点は研究費獲得の有効成分? - 名古屋大学の取組み」

大塚 佑基

東北大学病院 臨床研究推進センター
開発推進部門 特任助教
「CRIETOにおける研究費獲得支援」

稲垣 治

橋渡し研究プログラム プログラムオフィサー
「課題評価におけるPOと評価委員の違い」
17:45〜
17:45〜

1日目 総括

金倉 譲

住友病院 院長
橋渡し研究プログラム プログラムスーパーバイザー
10:00〜
10:00〜

大学発医療系スタートアップ支援プログラム
〜日本らしいエコシステムを目指す!講演とパネルディスカッション

久保庭 均

バイオインダストリー協会 運営会議議長
大学発医療系スタートアップ支援プログラム プログラムスーパーバイザー <座長>

島﨑 誠

大学発医療系スタートアップ支援プログラム プログラムオフィサー <座長>

町野 毅

筑波大学 つくば臨床医学研究開発機構 橋渡し研究推進センター長
「国際展開を目指した医療系スタートアップの育成拠点」

佐藤 暁洋

国立がん研究センター東病院 臨床研究支援部門 部門長
「サイエンスでがん医療の未来を創造する大学発医療系スタートアップ支援拠点」(講演のみ)

許斐 健二

慶應義塾大学病院 臨床研究推進センター 副センター長/教授
「慶應義塾スタートアップ推進拠点(Keio Biomedical Accelerator)構築による革新的医療シーズの早期社会実装と,大学発スタートアップ・エコシステムの創成」

戸高 浩司

九州大学/九州大学病院 生命科学革新実現化拠点/ARO次世代医療センター 拠点統括/センター長
「総合知を新医療へ,九州・沖縄・西日本を挙げてアジアへ繋がる医療系スタートアップエコシステムの構築」

金澤 佳人

第一三共株式会社 研究開発本部研究イノベーション企画部 オープンイノベーショングループ 主幹

原田 直純

ユナイテッド・イミュニティ株式会社 代表取締役会長・創業者

野々村 和彦

RDiscovery株式会社 プリンシパル

土原 一哉

国立がん研究センター 橋渡し研究推進センター センター長
12:00〜
12:00〜

昼休憩

13:00〜
13:00〜

Real World Evidence創出のための取組み~臨中ネット講演とパネルディスカッション

楠岡 英雄

国立病院機構 名誉理事長 医療技術実用化総合促進事業/研究開発推進ネットワーク事業
プログラムスーパーバイザー <座長>

近藤 充弘

医療技術実用化総合促進事業
プログラムオフィサー <座長>

白鳥 義宗

名古屋大学医学部附属病院
メディカルITセンター センター長・病院教授
「Real World Data利用促進のための臨中ネット 現状と課題」

松木 絵里

慶應義塾大学医学部 血液内科/臨床研究推進センター 専任講師
「臨中ネットを通じて考える本邦のReal World Data研究の現状と今後」

東郷 香苗

日本製薬工業協会 医薬品評価委員会 臨床評価部会推進委員/医療情報DB活用促進タスクフォース
「製薬企業におけるReal World Evidence創出のための取組みと臨中ネットへの期待」
14:15〜
14:15〜

ポスター発表コアタイム
橋渡しコンシェルジュ(よろず相談受付)〈ホワイエにて開催〉

15:00〜
15:00〜

橋渡し研究支援機関が導くシーズ支援の“有効成分”とは?
〜開発シーズの成果報告講演

田代 聡

橋渡し研究プログラム プログラムオフィサー <座長>

朔 啓太

橋渡し研究プログラム プログラムオフィサー <座長>

橋渡し研究支援機関

(北海道大学・東北大学・筑波大学・国立がん研究センター・東京大学・慶應義塾・名古屋大学・京都大学・大阪大学・岡山大学・九州大学)11機関より,拠点支援の成果が顕著なシーズを各1題報告します。
17:15〜
17:15〜

全体総括、閉会挨拶

楠岡 英雄

医療技術総合促進事業/研究開発推進ネットワーク事業 プログラムスーパーバイザー

※敬称略。プログラムは当日までに変更される可能性がございます。